【絆のカタチ】No47株式会社ハイロン代表取締役 西垣 宙志 様

 

 

 『次世代が継ぎたいなと思える会社づくり』

天空の城」と呼ばれる竹田城のある自然豊かな兵庫県朝来市。その町に株式会社ハイロンはあります。40年以上前に「西垣商店」として業務用モップ・洗車用品の製造・販売をしていたハイロン。その培われた高度な厚物縫製技術を生かし、2014年より自社オリジナルトートバック「HYLON」の製造・販売もスタート。今日は、その2代目代表取締役の西垣宙志(ひろし)さんに絆のカタチを伺います。


 

■ 机上では学べない経営学

 

ー笠原:「会社をお父さんから引き継いだのはいつからですか?」

ー西垣様:「大学を卒業した2年後の25歳の時で、今から16年前くらい前です。」

ー笠原:「なにかきっかけでもあったのですか?」

ー西垣様「大学卒業後アパレル関係の仕事をしていた時に父親が体調を崩しまして、会社を継ぐか継がないかを決めろと電話でいきなり言われました。今も大変ですけど、引き継いでから数年は、ホントにしんどかったです。」

ー笠原:「大学は何学部だったんですか?」

ー西垣様:「経営学部でした。でも会社経営って学校では教えてくれませんね(笑)。 」

ー笠原:「経営っていうのは、実際にやりながら現場で学んでいくものかも知れません。中国に縫製工場もあるそうですが、どうやって中国市場を開拓してたのですか?」

ー西垣様:「昔勤めていた名古屋の会社の元上司が台湾人でした、彼を通して中国市場にパイプを作る事が出来たんです。」

ー笠原:「それはすごいですね。元同僚の方との絆があったからこそ中国工場が設立できたという訳ですね。」

ー西垣様「そうですね、今でも彼とは交流があります。3年前には中国だけでなく、ベトナムにも工場を1部移転しました。」

ー笠原:「言葉の壁とかはどうしてるんですか?

ー西垣様:「最初は、通訳を介して僕が交渉をやっていましたが、契約が決まってからはスタッフに任せています。英語でやり取りしています。」

ー笠原:「ところで、モップの製造・販売業と平行しながら、トートバックも手がけられるようになったのはいつ頃ですか?」

ー西垣様:「清掃入れの鞄は以前から取り扱ってはいるのですが、ある時、モップ卸業者さんが鞄を作る会社を探しておられたので「うちで作りましょうか?」と言うと「出来るの?」と言われ、「わからない(笑)」から始まりました。3年前のことです。それと、それまでは自社ブランドの鞄はありませんでしたので、やってみようかなと。」

ー笠原:「新しいことにチャレンジされたんですね。ところでハイロンという名前の由来は?」

ー西垣様:「僕の名前が(ひろし)HIROSHIで昔のメールアドレスがひろんHIRONだったんのでそこからハイロン(HYLON)と名付けました。」

■ 社員に任せられる組織づくり

ー笠原:「将来の会社の掲げる目標や西垣さん自身の夢とかありますか?」

ー西垣様:「会社を大きくするというよりも、長く継続していける会社にしたいと思っています。僕が引退した後にこの会社を継ぎたいなと言ってもらえるような会社にしておきたいと考えています。社員が働くことを楽しめる会社にしたい、その為には魅力ある事業内容にしないと・・・、と思っています。」

ー笠原:「そうですね、絆工房の経営理念も「楽しく仕事をすること」です。その為に経営者としての僕の仕事は何かと言われたらスタッフの働きやすい環境を作ることだと思っています。ただ、楽しく仕事をする=好きなように仕事をするのとは違います。時には嫌わられることもいといません。ですから嫌われたくないと思う人は社長には向いていません。 “三方よし”という考え方が大切な様に思えます。また何事にも果敢に挑戦して行かなければ・・そう考えると社長職というのは能力よりも適正でしょうね。」

ー西垣様:「しんどいですけどね(笑)」

ー笠原: 「そう、しんどいです。でも逃げなかったら道は開けます。」

ー西垣様: 「そもそも、僕の場合は逃げ道がなかったっていうのもありますね。(笑)父親から会社を継いで大変なこともありましたが、父が地元のつき合いで築いてくれた信頼や基礎というのも引き継げたことは良かったと思っています。これからも色んなことにチャレンジしていきたいです。」

ー笠原: 「そうですね、途中投げ出すことはいつでも出来ますから(笑)。」

元同僚との、次世代へのを一針一針丁寧に紡いでいく株式会社ハイロン。

梅田ロフトにハイロンのトートバックが展示中です。(2018年夏。現在は終了)新緑に染まる竹田城のように鮮やかさでオーガニックな風合いをまとってデビューされてますのでご覧になって下さい。

 

 

 

 

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